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イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】

第8章 ワイン【大胆不敵謎の情報屋シド/R18】



シドは
カウンターの上に置いてある1本のボトルを顎で指す。

「サラ、
あそこのボトル」


『あの開けてないボトル?』


「そうだ。
あれ開けて、グラスに入れて持ってこい。
とっておきを飲ませてやる」


シドは自慢げに口の端を持ち上げた。


「がんばったプリンセスに、ご褒美だ」


『本当!?』


サラは嬉しそうに立ち上がり
小走りにカウンターに向かった。


アルコールのせいか
どことなく覚束ない足取りだが
いつもより楽しそうなサラ。


(嬉しそうにしっぽ振って…まるで子犬だな。
おもしれえ。
躾けがいがありそうだ)


シドはにやりと笑う。


やがて
赤いワインが入ったグラスを2つ手にしたサラが
シドの元へ戻ってきた。


『お待たせ、シド』


にっこり笑いながら
片方のグラスを
シドに渡そうと手を伸ばす。


「ああ」


そういうと同時に…


シドは悪戯に
長い脚をすっと伸ばした…




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