イケメン王宮◆イケメンがみんな悪かったら【R18】
第8章 ワイン【大胆不敵謎の情報屋シド/R18】
「すごい、シド。
本当にワインに詳しいんだね」
あどけなく笑いながら
小首を傾げ
シドに尊敬の眼差しを向けるサラ。
間近に迫った無垢な瞳。
その無防備な様子にシドは......
(こいつ......
ガキっぽいと思ったが....
なるほどな。
ジルもいい趣味してやがる)
青褐の瞳に好奇の色を浮かべて
サラを横目に流し視た。
サラはそんなシドの視線に気づく様子も無く
腕の中で
ふわふわ
愛らしい笑みを浮かべていたが……
突然、不安そうに瞳を揺らして
「ねえシド、品評会、
プリンセスとして上手く出来るかな?」
シドを上目遣いで見詰めた。