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【R18】【ハイキュー!!】 ドSな彼氏

第6章 嫉妬に愛撫されて……


「あれ、はじめちゃん……?」

夕方の図書室。

誰もいないと思ったら、バレー部のジャージを着た短髪の長身がいた。

「珍しいね。はじめちゃんがここに来るの」

「お、おう……まあな」

受験用の参考書を数冊手にしている。

「あ、そうか、もう受験だもんね」

「まあな」

「でもはじめちゃんはバレー推薦とかじゃないの?」

及川先輩ほどじゃないけど、はじめちゃんも上手いらしい。

「バカ、そんな簡単じゃねぇよ……」

「そうなんだ……」

「てか、おまえこそなんだよ、本借りにきたのか」

「違うよ、今日は図書委員の当番日なの。今修理する本を先生のところに持っていってたの」

図書委員は夏休みの図書室開館日に、持ち回りで出てきて貸し出しや本の整理などを行う決まりになっている。

「はじめちゃんはもう練習終わり? もっといつも遅くまでやってるよね」

「今日はちょっと早めに終わった」

「毎日大変だね」

「勝つためには練習しかねぇだろうが」

「及川先輩も同じ事言ってた」

いろいろ真面目っぽくないところもある及川さんだけど、バレーにはいつも真剣で一生懸命。

はじめちゃんの本の貸し出し手続きをして、本を渡す。

「はい。返却は2週間後だよ」

「おい、おまえあいつのことどう思ってんだ?」

「あいつって……?」

「クソ及川だよっ」

「………」

「おまえあんな風に軽く付き合おうって言われて、んで付き合って、それで言いわけ?」

「………」

「つか、おまえ、あいつが本気でおまえのこと好きだって思ってるのか?」

「……それ、どういう意味?」

はじめちゃんが大きくため息をつく。

「あいつは基本ヘラヘラしてるヤツなんだよっ、なんに対しても。オンナに対しても」

「なんか、ちょっと前まで別の彼女がいたのは知ってる、けど……」

「サイクルが早いんだよ、アイツは。ちょっといいとちょっかいかけて、すぐ飽きる」

「でも、先輩モテるし……」

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