第5章 はじめちゃんの前で犯されて……
ドアの向こうで人影が動く。
やっぱり、はじめちゃんだ……!
「及川さん、離してっ……!」
「やだね~」
「だって見られちゃうっ」
「大丈夫だって。岩ちゃん気が付いてないし」
「そういう問題じゃっ……」
腕の中から逃れようともがく。
「暴れないで。あんまり動くと気が付かれちゃうよ」
「……っつ!」
及川さんが私のスカートを捲り上げた。
「っ! やっ、先輩っ……!」
「だから声出すと気づかれちゃうって」
はじめちゃんの横顔が見える。
誰かと笑いながら話してる。
お願い、気づかないで……!
「せっかくだから、よく見せてあげようよ、全部」
「ほんと、離して……っ!」
両手を振って抵抗しようとすると、後ろから顎を掴まれて、唇を塞がれる。
「……んっっ、……んんっ!」
及川さんの舌に掻きまわされて、唾液音が響く。
ダメ、気づかれちゃうから……!
音を避けようと、溢れそうになる唾液をゴクンと飲み込む。
「なに、音気にしてるの?……そんなに見られたくない?」
片手がレースの下着の隙間から入り込んでくる。
やめて……
咄嗟に脚を閉じようとしたら、長い指が容赦なく割れ目をなぞった。
「っ……あんっ……」
「ほら、そんな声だすと、岩ちゃんにバレちゃうよ」
耳たぶを甘噛みされる。
ぬるりと舌が耳の中を舐める。
「見せてあげようよ、君が気持ちよくしてる顔」
「やめ……ぁっ……」
なんで、こんなに苛めるの?
恥ずかしい。
ひどい、先輩。
なんか、普通じゃない、こういうの。
なのに、どうして……
私の身体、勝手に気持ちいいって感じ始めてる。
及川さんの手が、指が、唇が欲しくてたまらなくなってる……