第3章 カウンセラー開始
『次は雛菊ちゃんね…』
『何なのですの?私、貴方に話すことなど無いですの』
雛菊ちゃんは不機嫌に私を睨んだ
『でも、何かしら辛いことがあるから
この病棟に入れられたんじゃないのかな?』
『別に辛いことなんて無いわ、寧ろ貴方には絶対に話しません事よ』
『どうして、私の事嫌いなのかな?』
『顔、性格、香り、全て嫌いですの、貴方だけでない全ての女が』
『だから、これ以上私に関わらないで欲しいですの』
そう言って去っていった
『全ての女が嫌い?どういう意味なのだろう…』
私はメモを書いておいた
『小平さん、そろそろ入っても良いですか?』
『ええ、良いわよ』
『真理ちゃんよね』
『ええ!そうよ』
『それで何か辛いことがあった?』
『それはですね…う…頭痛がする』
真理ちゃんは少し倒れそうになった
『真理ちゃん!?大丈夫?』
すると真理ちやんはその瞬間目が変わった
『僕の名前は真理じゃねーぜ?真奈だ!』
『え!?真奈?』
『ああ…今は真理は眠ってるぜ?
お前は僕の事信じるか?』
『ええ…』
三田先生が言ってた二重人格ってこの事か…
『貴方って人を殺した事はあるの?』
『ああ!あるぜ?この病棟でもな!楽しかったぜ』
病棟でも!?どういう事かしら?
『それってどういう事?』
『さあな?その先は真理が話すだろ、じゃあ僕は帰るぜ』
そう言って去っていった
『病棟で人を殺した?後で三田先生に聞いてみよう…』