第4章 新たなる情報と手掛かり
次に会ったのは夕陽君のおばあちゃんだった、
『夕ちゃん元気にしてるかね?』
『はい、とても元気です』
『夕ちゃんは心優しい子です…昔っから
妹とお兄ちゃんの面倒を見ていて』
『しっかり者だったのですね…』
『ええ…でもあの日から夕ちゃんは変わってしまったわ』
『あの日…とは?』
『夕ちゃんは、両親とお兄ちゃん、妹の5人と旅行に行ってました、でも…その旅館は火事にあって…それで…』
『夕陽君以外亡くなったのですか?』
『そう言う事ね…そこから夕ちゃんは物を壊したり精神崩壊していったわ』
『それで…』
『ええ…だからあの病院に入れたの』
『そうだったんですか…』
『ええ…でも元気そうで良かったわ』
『はい…わざわざありがとうございました』
『いえいえ…此方こそありがとうございました』
そうして夕陽君のおばあちゃんは帰っていった