第1章 お仕置き?
「は?」
あまりに突然の言葉に七瀬は滅多に出さないような素っ頓狂な声をあげた。
あまりの衝撃に固まっていると、その隙をつくように四季はモゾモゾと体を下にずらした。そうして手が届くようになった愛しい人の体の中心へとその手を伸ばした。
「…ッ」
「あ…もう硬い…」
既に固くなり始めていた中心を撫でられるように触られ、七瀬は突然の快感に呻いた。いつもは恥ずかしがってこんなことをすることは全くなかったのである。受けたことのない刺激は異常に快感を呼び、気を抜けば果ててしまうのではないかと思うほどであった。四季の表情を見ると、赤い頬にトロンとした目をして七瀬の中心を見ていた。
「ななせせんぱい…気持ち…いい?」
徐々に硬さが強まることが嬉しくなり、四季はそう尋ねた。上目遣いで見つめられて、七瀬は限界とばかりに四季の体をベッドの上に引き上げ服を脱がせ始めた。
「ええ…気持ちいいですよ……でも、今度は僕に触らせてください」
キャミソールを脱がせ、プツンと音をたててブラジャーが外されると、四季もぎこちなく七瀬の洋服を脱がせ始めた。そうして二人ともが全ての洋服を脱ぎ捨てると、深く口づけた。
どのくらいの時間口づけをしていただろうか、四季が苦しそうにくぐもった声をあげ、離れた唇には離れるのが惜しいかのように唾液が糸を引いていた。
「はぁ…」
七瀬自身も酔っているようだった。いつもより手加減が出来そうもない…と。
しかし、四季も同じであった。酔った勢いとはいえ、いつも自分ばかりが気持ちよくさせられることに多少の不満があったのである。