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短編集~七ver~

第1章 お仕置き?


「駄目です!!」

「?」

咄嗟に大きな動きをした四季に驚いていると、四季は起き上がり七瀬を仰向けにさせてその足元に跨った。そして七瀬が四季が何をしようかと気づくより前に、体を屈め七瀬の中心へと口づけた。

「…!!やめなさいッ」

「さっき気持ちよくさせてあげるっていいました…」

「汚いからっ……!!」

止めさせようと上半身を起こそうとした七瀬を見て、四季は小さく唇を開きそれを口に含んだ。唐突に襲った刺激に七瀬は動けなくなる。

「っ……!」

口の中でビクリとそれが脈うち、七瀬を見ると眉根を寄せ、洩れそうになる声を抑えているようだった。その姿に嬉しくなった四季はその行為をエスカレートさせていく。

「ん……むぅ……ぁ…」

舌先で舐めてみたり、両手で包み込むように撫でてゆく…それでも先端ぐらいしか口に含むことが出来なかった。さすがに根元まで口に含むのは怖かったのである。

「…もういいから…怖いのでしょう?」

優しく囁かれた言葉はかすれ、快感を感じていたであろう証拠のようで、四季は怖さよりも愛おしさが勝った。

「あ…彰…大好きです」

いつも睦事の最中にしか言わない名前を呼ばれ、それだけで七瀬は甘い快感と幸福を感じていた。

「僕も大好きですよ…だから…」

ね、と四季を抱き上げようと腕を伸ばしたが、またしても抱き上げることは出来なかった。
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