第2章 仕返し
「……ん…ぁあ!」
唐突に胸の頂を口に含まれ、体が跳ねる。いつもなら刺激が強いと怖がる四季に優しく触れることしなっかったのに、今日は違っていた。強く吸い付かれたかと思ったら、舌先で転がすように愛撫される。
「いやぁ…!な、なせ…せん…ぱ…」
「…彰…でしょ?」
「あき、ら…せんぱ……ぁあ!!」
「先輩はいらないよ」
罰とばかりに先程まで口づけていた頂を軽く噛んだ。甘美な刺激に四季はいやいやと首を振った。
「もぅ…やぁ……」
「駄目だよ?お仕置きって言ったでしょう?ほら見て、痛くしたのにここは固く尖ったままだよ?」
「やっ!!」
目の前の人物は誰だろうと思うぐらいの豹変ぶりだった。やめてくれそうもない七瀬に四季は無駄な抵抗と分かりつつも、見ようとはせずに目を強く瞑っていた。
「僕の願い…叶えてくれないの?」
耳元で囁かれ、四季の背筋にゾワゾワとしたものが這い上がる。このまま目を瞑っていてもどうにもならないのは分かっていたが、素直に目を開けることが出来なかった。
短い沈黙……覚悟を決めて、目を開けようとした瞬間、七瀬の嬉しそうな声色が響いた。