第40章 灰色のジャージ
〜暦 side〜
翌IH予選2日目───今朝は、いつもより少し遅れてしまった。
暦
「遅れてすみませんでした!」
ギャ、私がビリだ…
澤村
「いや、時間には全然遅れてないから──」
振り返った澤村先輩が、私を見てピタッと止まった。
澤村
「……鳴宮?」
この反応…デジャ・ビュだ。
日向
「え⁉︎暦⁉︎」
田中
「どうしたんだお前⁉︎」
暦
「あー、えっと…」
日向
「またガリ勉眼鏡‼︎」
そう、今の私は入学直ぐの頃と同じように、お爺ちゃんの眼鏡をかけてる。
山口
「イメチェン?」
月島
「それは違うでしょ」