第40章 灰色のジャージ
暦
「イメチェンとかじゃなくて…コンタクトを高明に壊されたから…」
正確には、食べられたんだけど…
日向
「タカアキラ⁇」
山口
「暦ちゃん家で飼ってる犬だっけ?」
菅原
「あー、そういやゴールデンレトリーバー飼ってるって言ってたな」
因みに、高明の身体に悪害は無かった。
暦
「それで、仕方なく祖父の眼鏡をかける事に…」
田中
「大変だな(笑」
この話は半分嘘…
コンタクトを高明に食べられたのは本当だけど、仕方なく眼鏡をかけて来た訳じゃない。
コンタクトの予備は持ってる。
でも、今は目を隠したかったから、分厚いレンズの眼鏡をかけて来た…
武田先生と目が合うと、心配そうな顔をしていた。
私は、武田先生へ“大丈夫です”と口パクで伝えた。
そして…心の中で皆に謝罪した。