第40章 灰色のジャージ
レセプション位置から磁石が二つ外される。
烏養
「MBの日向・月島は、サーブレシーブには参加せず、攻撃のみに専念する」
日向/月島
「ハイ…」
烏養
「おい凹むなよ?“分業”だ分業」
へこみかけたって事は、レシーブ強化したいと思ってるって事かな?
烏養
「じゃあ、コート入れ」
全
「オス!」
烏養
「あ、あとな、お前ら青葉城西見て“あ、やべえ強え”って思ったろ」
全
「………」
皆図星っぽい。
烏養
「でもよ、例えば伊達工の試合をもし、同じ様に観客席で見てたら“なんだよあのブロック、まじ恐い勝てない”って怯むだろ。でも戦えた。勝った」
コーチが、ニッと笑った。
烏養
「明日もそうだ」
全
「っしゃああ‼︎」
盛り上がる皆を見て、私も自然とやる気が上がる。