第4章 レシーブ練習
暦
「…内緒」
もうこれしかない。
影山君が、更に顔を顰めた。
影山
「内緒?何で言えねえんだよ」
暦
「取り敢えず、睨むのやめて欲しいんだけど」
言えない理由は…
暦
「これを言うと、確実にもっと深く聞かれると思うし、そうなったら知られたくない秘密もバレると思うし、それがバレるのは絶対に嫌だから」
影山
「全部予想じゃねーか‼︎」
暦
「そうだよ、悪いかっ!」
言えないものは言えないの!
日向
「鳴宮って、中学は?どこ中?」
中学…
暦
「と─……内緒」
影山
「は⁉︎」
やっぱ言えない。