第37章 水色のジャージ
各々が昼食を摂る中、東峰先輩は少し緊張気味な顔をしている。
暦
「食欲ないんですか?」
東峰
「え…あ、あぁ…」
きっと、伊達工の事とかを考えてるんだろうけど…
暦
「栄養とエネルギーの補給を怠ると、試合中保ちませんよ」
私は、保冷バッグからゼリー飲料を取り出し、東峰先輩に渡した。
暦
「…怖い…ですか?伊達工との試合」
東峰
「……」
一度挫かれた相手…怖いに決まってる。
繊細な東峰先輩なら尚更。
うーん……あ、そうだ。
暦
「私、中学の時に、伊達工みたいにブロックの強いトコと戦った事あるんですけど、」
東峰
「え…?」
暦
「その時私、WSで出てて…スパイク徹底的に止められました」
東峰
「!」