第34章 士気120%
次は、女子バレー部。
道宮
「じゃ、行ってくるね…!」
澤村
「頑張れよ」
緊張でガッチガチになった道宮先輩が、壇上に上がって行った。
女子バレー部の後は、男子バレー部…つまり、この次だ。
道宮
「女子バレー部主将、道宮結です!」
道宮先輩が、頭を下げた勢いでマイクに頭をぶつけていた。
い、痛そう…ゴンッていってたし。
そして、アタフタした後、深呼吸をして背筋を伸ばす。
道宮
「私達女子バレー部は、正直言って強くはないです!」
生徒間に少し笑いが起こる。
女バレ部員
「結、がんばれー!」
道宮
「でも!皆毎日、コツコツ練習しました。冬の体育館でネットを張ってると本当に手が凍りそうだったし、夏のロードワークは倒れそうになるし、でも皆逃げないで頑張りました。
1年生の時には初心者同然だった子も、今では大事な戦力です。でも、きっとどこの学校も皆はそうやって頑張っていくんだと思います」