第33章 雑誌とIH
武田
「演劇部の練習場所を聞かれたんです。…もしや、バレー部に愛想を尽かしたのでは、と…」
成る程、それで元気無かった訳か。
暦
「それは無いと思いますよ?2人から演劇部の話聞いた事無いし、演劇部って柄じゃないと思うし、何より…2人共バレーが好きだと思いますから」
武田
「そう…ですよね」
暦
「なんなら、2人に何の用だったか聞いておきますよ」
武田
「よろしくお願いします!」
暦
「ラジャです。では、失礼します」
私は、武田先生に一礼して、再び歩き出した。
演劇部の練習場所…確か、多目的室と理科室だっけ…
多目的室に行ってみたけど、鍵がかかっていて入れなかった。
理科室に向かう途中、
暦
「!あっ」
職員室から翔陽と飛雄が出て来るのが見えた。
暦
「翔陽!飛雄!」
やっと見つけた!