第33章 雑誌とIH
烏養
「伊達工には確か、今年3月の県民大で2対0で負けてるな」
日向/影山/暦
「!……」
3月の試合って事は、東峰先輩が挫かれた試合の事かな…
“鉄壁”のブロックで東峰先輩が止められたなら、合点が行くし。
烏養
「伊達工は、本来ならベスト4レベルのチームだが、去年は3回戦で優勝校の白鳥沢と当たって、ベスト16で終わってる。だから今年は、シードじゃない…
つまり─組み合わせによっては、1回戦で当たる事も無きにしも非ずだ。この伊達工の入る区画(ブロック)は、強豪が2校入る事になる。間違いなくそこは激戦区だな」
菅原/東峰/西谷
「………」
烏養
「そんで次…ああ…こことは一回やってるか…セッターながら攻撃力でもチーム1、勿論セッターとしても優秀」
影山
「……」
それって…
烏養
「恐らく総合力では県内トップ選手の─…及川徹率いる、青葉城西。ここは、去年のベスト4だな」
やっぱりかー。
翔陽、飛雄、蛍、忠、それに龍先輩が顔を顰めてる。
及川さん、相変わらず嫌われてるな〜。←