第33章 雑誌とIH
烏養
「─あとは、言わずもがな─超高校級エース牛島若利擁する、王者白鳥沢。─こんな感じか。詳しい事は、またその内な」
それにしても烏養コーチ、しっかりリサーチしてくれてるとは…意外とちゃんとしてるんだ。←
澤村/菅原/暦
(ズボラっぽいのに…)←
烏養
「……お前等、今何か失礼な事考えてねえか」
東峰
「そう言えば、俺と西谷が戻る前に、青葉城西には勝ってるんだよな?」
菅原
「あの時は、肝心の“及川徹”がほぼ居ない状態だったんだよ」
澤村
「そんで、そいつが入った途端に一気に追い詰められた」
東峰/西谷
「………」
先ず思いつく問題は…あの強烈なサーブ…
烏養
「──と、まあこの辺が“俺的今年の4強”だ─と言ってみたものの、“上”ばっか見てると足掬われる事になる」
田中
「………」
烏養
「大会に出て来る以上、負けに来るチームなんか居ねえ。全員、勝ちに来るんだ。俺達が必死こいて練習してる間は、当然他の連中も必死こいて練習してる。弱小だろうが強豪だろうが、勝つつもりの奴等はな。それ忘れんなよ」
澤村
「オス」
烏養
「─そんで、そいつらの誰にも、もう“飛べない烏”なんて呼ばせんな」
全
「あス‼︎」