第31章 赤色のジャージ
帰りの道中
影山
「─今日のが公式戦だったら、」
隣に居た、飛雄が話し始めた。
影山
「1試合目負けたあの瞬間に、終わるんだ。全部」
日向
「………」
確かに、公式トーナメント戦では、一敗も出来ない。
日向
「知ってる」
烏養
「─そーだ。わかってんじゃねーか。そんでその公式戦…IH予選は直ぐ目の前だ」
烏養コーチが、ザッと前へ出た。
烏養
「さっさと戻るぞ。今日の練習試合の反省と分析と、そんで練習だ」
全
「あス!!!」
その時、バシッと烏養コーチに背中を叩かれた。
…結構痛い。
烏養
「お前ら愛しのマネージャーも戻って来た事だしな」
全
(愛しの…)