第4章 レシーブ練習
〜山口 side〜
「山口君!」
俺はツッキーと購買に向かう途中、誰かに声をかけられた。
山口
「え?」
振り返ると…三つ編みに丸眼鏡姿の女子が居た。
確か、隣の席の…誰だっけ?
容姿がある意味衝撃的で、名前覚えてない…
暦
「私の机の下に五百円落ちてたんだけど、山口君落とさなかった?」
山口
「え⁉︎」
五百円って、さっき財布からポッケに入れたけど…
急いでポッケに手を入れて、確認してみる。
山口
「あ…無い」
ポッケの中に、ある筈の昼食代の五百円玉は無かった。
暦
「持ち主が分かって良かった〜。はい」
その子は、俺に五百円玉を手渡してくれた。