第30章 好敵手
猫又
「どんな方法だ?」
暦
「それは教えられないですよ〜」
敵に塩を送るような事だし。
猫又
「そうか…でも、やっぱりアンタも“選手”なんだな」
暦
「…もう、違います」
猫又
「“選手”だからこそ、自分が戦う時の事を考えてしまうんだろう?」
暦
「!」
う…確かにそうかも…
ダメだな私…もう、選手じゃないのに…
猫又
「まぁ確かに、アンタは良いマネージャーだよ」
芝山
「僕もそう思います!」
暦
「そう…ですか?」
猫又
「チームのサポートは勿論、選手のモチベーションも上げている」
モチベーション…上げたっけ?
あ、さっき凄いって連呼した事か…本心言っただけなんだけどな。