第29章 練習試合─VS音駒高校─
〜暦 side〜
ボッ ダンッ
翔陽の速攻が決まった。
犬岡
「んぬう〜っ、くっそ!!!」
悔しがってるけど、走今…翔陽のスパイクに掠った。
今は、14対11で烏野のリード。
音駒のブロック体勢は、デディケートシフトになっている。
目的は、翔陽の動きの誘導。
翔陽が前衛に居る間は、ブロックを右に寄せる。
翔陽は、ブロックの居ない方へ動くしかなくなる。
それを、MB1人がマンツーマンで追いかける。
翔陽とのマッチアップの多い走が、その役割を担う事が多い。
つまり走は、只管に翔陽を追いかけてる。
そして…段々と追い付いてきてる。