第29章 練習試合─VS音駒高校─
暦
「良い攻略策ですね」
私が考えてたのとは違うけど。
猫又
「まぁ、それでもあの10番に付いて行ける奴は、限られてると思うけどな」
芝山
「犬岡君、大きいけどすばしっこいですもんね!」
猫又
「頭使ったプレーは、全然駄目だけどな」
走は、頭脳プレーは苦手と…成る程。
猫又
「──が、ひとつの事を徹底してやらせれば─」
翔陽が右端へ跳び、飛雄がトスを上げた。
ドッ
走の手が、またボールを掠めた。
猫又
「大いに力を発揮する」
ボッ
夜久さんが、翔陽の速攻をディグした。
暦
「夜久さんナイスレシーブ!」
ボールは、研磨さんへ返っていく。