第4章 レシーブ練習
───その日の昼休憩
鞄から弁当を取り出してると、机の下に一枚の五百円玉を見つけた。
暦
「?」
今日は私財布取り出してないし…誰のだろ?
教室を見回してみると、教室を出て行く男子が目に入った。
隣の席の人だ…彼の物の可能性が高い!
暦
「山口君!」
思うが早いか、私はその男子…山口忠君に声をかけた。
山口
「え?」
教室から出た所で、既に廊下に出ていた山口君とその隣に居た男子が振り返る。
暦
「私の机の下に五百円落ちてたんだけど、山口君落とさなかった?」
山口
「え⁉︎」
山口君が、自身のズボンのポケットに手を入れた。
山口
「あ…無い」
やっぱ山口君のだったみたい。