第27章 デンジャラスデイ
田中/西谷
「ふふ…」
龍先輩と夕先輩が、顔を見合わせニヤリと笑ったその時、扉の開く音がした。
澤村
「お、なんだ、美味そうな匂いじゃないか」
澤村先輩、心配して来てくれたのかな。
澤村
「鳴宮、大丈夫だったか?(小声」
暦
「なんとか、火と刃物は遠ざけました(小声」
2人はちゃんと真剣だったから、思ってたほど大変じゃなかったし。
澤村
「お前達、意外にちゃんとやってるんだな。心配して損したよ」
2人は、満足そうに胸を張る。
暦
「摘み食いします?」
澤村
「お、じゃあ、少し味見しようかな」
私は、小皿に大根を一つ取り、澤村先輩に渡した。
澤村
「ん、美味い」
暦
「良かったです」
龍先輩のお陰だな。