第27章 デンジャラスデイ
西谷
「なんだよ、それ」
田中
「いいか?大根やジャガイモはな…」
龍先輩は、野菜を電子レンジに入れ、数分加熱した。
止めようかとも思ったけど、あの程度なら大丈夫だろうし、待ってみる事にした。
加熱された野菜は、少し萎びている。
西谷
「おい、これ、どうすんだよ…」
田中
「いいから見てろって。こうしてレンジでチンしてから鍋に入れると…」
私が鍋の蓋を開けると、龍先輩が加熱した野菜を投入した。
すると、見る見るうちに野菜は、出汁を吸い込んでいった。
暦
「わぁ!」
西谷
「すげえ!なんだこれ、美味そう!龍のかーちゃん、すげーな!」
田中
「ふふふ、これで染み染みホクホク!うちのかーちゃんっていうか『おばんドゥース』でやってた奥様時短テクらしいけどな‼︎」
暦
「なんにしても、凄いです!おでんすごく美味しそう!」
西谷
「時短…つまり、速攻って訳か」
いや、速攻とは違う気が…