第27章 デンジャラスデイ
武田
「あの、清水さん、大丈夫ですか?」
清水
「?」
武田
「あ、あの…清水さん、さっきからちょっと具合悪そうですよね?」
暦
「私も、そう思います」
清水
「…いえ」
潔子先輩は、手を休めず答えた。
武田
「嘘ですよね?」
清水
「いえ」
武田
「清水さん?」
おお、武田先生の顔がいつになく真剣だ。
潔子先輩も、先生の様子に折れたみたい。
清水
「…熱中症気味、かもしれません。なった事ないから、わかんないですけど」
暦
「熱中症…ロードワーク中の日差し、少しキツかったからですかね」
武田
「健康な人程、不調に気付かず無理をするものなんです。後は僕と鳴宮さんに任せて、今日はもう帰って休んでください」