第25章 強い先輩
20時
ロビーに向かう途中、澤村先輩と東峰先輩を見つけた。
暦
「澤村先輩、東峰先輩」
澤村/東峰
「Σ!(ビクッ」
暦
「何してるんで─む⁉︎」
澤村先輩の手に、私の口は塞がれた。
澤村
「わ、悪い(汗)けど、ちょっと静かにしててくれ(小声」
なんのこっちゃ。
取り敢えず頷くと、放してもらえた。
2人の視線の先には、自販機の前に立つ烏養コーチと…菅原先輩。
菅原
「─俺ら3年には、“来年”が無いです」
烏養
「!……」
菅原
「─だから、一つでも多く勝ちたいです。次へ進む切符が欲しいです。
それを取る事が出来るのが、俺より影山なら、迷わず影山を選ぶべきだと思います」