第25章 強い先輩
烏養
「!」
菅原
「な…生意気言って、スミマセン…」
菅原先輩…
菅原
「大地と旭と、1年の時から一緒にやってきました。一緒のコートに立ちたいです。1プレーでも多く。
影山が疲れた時、何かハプニングがあった時、穴埋めでも代役でも“3年生なのに可哀想”って思われても、試合に出られるチャンスが増えるなら、なんでもいい。
正セッターじゃなくても、出る事は絶対諦めない。その為に、より沢山のチャンスが欲しい。
他の3年にも、俺の考えは伝えてあります」
私は、澤村先輩と東峰先輩を見た。
2人は、昨日お風呂の際に聞いたと教えてくれた。
なんと言うか…強かだな、菅原先輩。
3年としてのプライドより、チームが勝つ為のチャンスを優先して…
かと言って、自分がコートに立つ事を諦めた訳でもなくて…