第3章 騒がしい初日
ペナルティは、影山君にだけ?
日向
「⁇それだけっ?ですかっ?」
この場合、ペナルティは2人にじゃないの?
澤村
「単なる罰じゃないぞ。個人技で勝負挑んで負ける自己中な奴が司令塔じゃ、チームが勝てないからな」
影山
「──!」
澤村
「…どうした?別に入部を認めないって言ってる訳じゃない。お前なら、他のポジションだって余裕だろ?」
影山
「俺は‼︎セッターです!!!」
日向
「⁉︎」
影山君は、セッターに強い拘りを持ってるらしい。
澤村
「─勝てばいいだろ。自分一人の力で勝てると思ったから来たんだろ」
澤村先輩の言葉に、影山君が押し黙る。
日向
「えっ、おれは⁉︎おれも居ます!」
澤村
「─試合は土曜の午前」
日向
「おれも、おれも居ますよーっ」
澤村
「いいな」