第16章 小さくて大きな人
暦
「もしかして、西谷夕さんですか?千鳥山中の…」
西谷
「?おう」
俺を知ってる?て事は、やっぱ会った事あんのか?
暦
「お会いできて光栄です!」
西谷
「⁉︎」
光栄⁉︎何言ってんだこいつ…
暦
「私、西谷さんに憧れてたんです!」
西谷
「憧れ⁉︎俺に⁉︎」
マジで⁉︎
暦
「ハイ!強く精密でありながら、無駄のないとても綺麗なレシーブでチームを支え、中総体で見事ベストリベロ賞を受賞された、“千鳥山の西谷さん”」
うおおお…恍惚と俺の事を語ってやがる…
暦
「私、その中総体を偶々お見かけして、その時からずっとファンだったんです‼︎」
西谷
「!!!」
ファッ!!?