第16章 小さくて大きな人
俺は、そいつと一緒にノートを拾った。
暦
「すみません、ありがとうございます」
西谷
「気にすんな!俺こそ悪かったな」
天井見て鼻歌歌いながら歩く、なんてするもんじゃねーな。←
拾いながらその女子を見た。
長い黒髪の三つ編みお下げで一見地味っぽいけど、目は大きいし色白だし…結構可愛い。
んーでも、どっかで見た事ある気が…
そいつと目が合い、俺は聞いてみる事にした。
西谷
「お前、どっかで俺と会ったことねーか?」
暦
「そう…ですか?」
そいつは、俺を見つめて来た。
暦
「あの…」
西谷
「?なんだ?」
暦
「もしかして、西谷夕さんですか?千鳥山中の…」