第16章 小さくて大きな人
ノートを持ち教室を出て、職員室へ向かう。
この先曲がったら長〜い廊下があるんだよな〜…
真っ直ぐだから、危なくないだろうけど。
ドンッ
?
「うぉお⁉︎」
暦
「うわっ⁉︎」
バサバサッ
─って思ってたんだけど、廊下の曲がり際に誰かとぶつかってしまった。
暦
「す、すみません!怪我とかありませんか⁉︎」
?
「俺は大丈夫だ。お前の方こそ大丈夫か?」
暦
「尻餅ついただけなので、大丈夫です」
尾骶骨割れてないから大丈夫。←
それよりノート拾わなきゃ!
私が、ノートを拾っていると、ぶつかった人も手伝ってくれた。