第16章 小さくて大きな人
暦
「すみません、ありがとうございます」
?
「気にすんな!俺こそ悪かったな」
メッシュの入った前髪、全体的に逆立った髪型、恐らく2・3年生の男子。
ん?なんか見られてる…?
?
「お前、どっかで俺と会ったことねーか?」
暦
「そう…ですか?」
私は、その人の顔を見た。
ってあれ?この人って、もしかして…
暦
「あの…」
?
「?なんだ?」
暦
「もしかして、西谷夕さんですか?千鳥山中の…」
?=西谷
「?おう」
嘘、本物⁉︎
暦
「お会いできて光栄です!」
西谷
「⁉︎」