第15章 白色のジャージ
暦
「…試合中に覚えました」
国見
「今、すっごい面倒臭そうな顔したよね」
暦
「違う人に3回も同じ質問されたら流石に…」
って、何言ってるんだ私、失礼でしょ。
暦
「相手選手を覚えてるのって、変ですかね?」
国見
「うーん…強い選手とか、目立つ選手なら覚えるだろうけど、俺とか目立つタイプじゃないし、そんな選手覚えてるのはちょっと珍しいかも」
暦
「はぁ、そういうもんですか」
もう、選手の顔と名前覚えるの、私のクセだからな〜。
これからも、色々な人から同じ質問されるのかな…
国見
「暦さんて1年?」
暦
「はい」
てか、そっちも私の名前知ってんじゃん。
及川さんが私の名前呼んでたからかな…
国見
「俺も1年だから、敬語じゃなくて良いよ」
わ、この人も良い人だ!