第52章 大事なこと
暦
「鍵取って来たけど、体育館もう入る?」
時間的にかなり早いけど、二人は迷わず入ると答えた。
鍵を開けたら、翔陽と飛雄は、我先にと体育館に入るのまで競い始める。
…なんか、入部前の早朝練思い出す…
暦
「私は、ボール出しやれば良い?」
影山
「おう」
日向
「よっしゃあ!」
ネットを張り、用具室からボール籠を持って来て、練習を始めた。
私がボールを放り、飛雄がトスを上げ、翔陽が打つ…
ドパッ
やっぱり凄い…速攻を見てまた思う。
暦
「練習に付き合うのも、速攻を見たいが為だったり…」
なんてね。
影山
「暦、次頼む」
暦
「あ、ごめん、止めちゃって」