第52章 大事なこと
暦
「ご迷惑おかけしました‼︎」
私は、もう一度皆に向かって頭を下げた。
菅原
「頭下げ過ぎだって、鳴宮(苦笑」
そうは言われても、迷惑かけたのは事実だし…特に、
暦
「潔子先輩、本当にすみませんでした…」
清水
「もう謝らないで…?暦ちゃんが戻って来てくれて、私も嬉しいから」
暦
「!うぁ…痛み入ります〜…!」
もうヤバい泣きそう…間抜けな声出ちゃったし!
月島
「…今すごい顔してるよ。泣くなら煩いから外で泣いてよね」
暦
「もう泣かないよ〜‼︎」
その時、パンッとコーチが手を叩いた。
烏養
「練習始めるぞ。鳴宮はさっさと着替えて来い」
あ、そうだった。
暦
「ハイ!」
私は、鞄と上履きを手に持って、体育館から飛び出した。