第50章 失いたくないもの
牛島
「暦は…圭織伯母さんの所に住んでるんだったな」
暦
「うん…高校入学前に越して来て…」
牛島
「何度か見かけた」
暦
「え?」
いつ?
牛島
「烏野のマネージャーをしてるんだろう」
あ、予選中でか。
牛島
「…もう、バレーはしないのか?」
暦
「…うん…」
昨日の事を思い出して、少し俯いてしまう。
暦
「少なくとも、部活ではもうしない……やるとしたら、趣味とかで…試合無しで…とか」
牛島
「足の怪我が問題無いなら、続けるべきだ」
暦
「!え…」
牛島
「俺も…お前には続けて欲しいと思う」
わ、わっくんがそんな事言うなんて…!