第5章 勝利の決意と皮肉屋達
受け取ったスポドリを、早速開けて一口飲む。
冷たさが口ん中に広がって、喉伝ってくのがよく分かった。
影山
「………」
俺は、自分が思ってた以上に喉が渇いていたらしい。
影山
「…サンキュ」
暦
「どういたしまして」
走っててズレたらしいメガネを右手で直しながら、鳴宮はニッと笑った。
暦
「影山君が落ち着いたみたいで良かった」
影山
「あ?俺は元々落ち着いてる」
暦
「嘘。さっきまで凄くコワい顔してたよ」
コワい顔…してたのか…?
暦
「…月島君の言ってた事、私にはよく分からなかった」
影山
「…!」
暦
「だから深くは聞かない」