第5章 勝利の決意と皮肉屋達
〜影山 side〜
練習切り上げて、俺は校門ではなくフェンスから外に出た。
着替えは家ですればいい…兎に角さっさと帰りたかった。
暦
「影山君っ!」
影山
「!」
坂道を下る途中で、後ろから鳴宮に声をかけられた。
影山
「…何だよ」
走って追いかけて来たのか、鳴宮は息切らしながら膝に手ぇ突いてる。
暦
「ハァッ、ハァー……これ!」
つかつか詰め寄られて渡されたのは、一本のペットボトル。
影山
「スポドリ?」
暦
「折角買ったんだから飲んで!水分補給大事だよ」
こいつ…この為に追いかけて来たのか?
暦
「日向君にも渡したけど…影山君歩くの速いんだもんなぁ」
影山
「悪い…」