第5章 勝利の決意と皮肉屋達
暦
「でも意外だった」
影山
「何がだ?」
暦
「影山君にもトラウマあるんだね!」
影山
「あ⁉︎」
暦
「落ち込む必要無いよ!なんなら、日向君と私で慰めてあげ(影山「要らねえよ‼︎」
俺が怒鳴ると、鳴宮は何故か笑った。
暦
「その直ぐキレるの、影山君って感じがして、なんか安心する」
影山
「何に安心してんだ‼︎」
暦
「また月島君から何か言われたら、キレちゃえば良いと思うよ?」
鳴宮は、「あいつムカつくしね」と付け加えて、もう一度俺に向かって笑う。
暦
「じゃ、私はこれで。今日は早く休んでね!」
そう言って、鳴宮は手を振りながら帰って行った。
“俺って感じ”って何だ…と考えながら、俺も再度帰路に着く。
そういや…鳴宮は、俺“も”って言ってたな…
──あいつにも、何かあんのか…?