第49章 罪悪感の先
暦
「ありがとうございました」
切符を買った後、改札を通る前、私は二人に頭を下げた。
黒尾
「一人で大丈夫か?そのお祖父さん家まで送ってやっても良いぞ」
暦
「大丈夫です!ご心配無く」
孤爪
「……(ジー」
研磨さんが無言で見つめて来る…信用されてないのかなぁ…
黒尾
「じゃあな。烏野の奴らによろしく」
暦
「はい」
私は、黒尾さんから研磨さんに目を移した。
暦
「研磨さんも、ありがとうございました」
孤爪
「…ううん……またね、暦」
暦
「!…はい、また!(ニコッ」
再度二人に一礼し、私は改札を通った。
…明日は、朝病院に行って…その後宗治と帰って…
──皆に、謝らなきゃ。