第49章 罪悪感の先
チカ
「そいつらが送ってくれるんだろ?俺は帰る」
暦
「え、チカ?」
踵を返して、チカはスタスタとこの場から去って行った。
黒尾
「意外とアッサリ退いたな、誰なんだあいつ?」
暦
「…友達…です」
明日も病院で会うかな…
黒尾
「で、お前はなんでこんな所に居るんだ?今日は平日ですよ不良少女」
暦
「不良って…友達のお見舞いに来たんです。今日は祖父の家に泊まって明日戻る予定で…」
孤爪
「さっきの話は…?」
暦
「!」
孤爪
「マネージャー辞める…とか、聞こえた…」
また鼓動が速くなった。
暦
「…何でもありません」
本当に2人には関係無い事だし…話す訳にはいかない。
黒尾/孤爪
「………」