第49章 罪悪感の先
二人に深く聞かれたくなくて、俯いてると…
黒尾
「んじゃ、駅まで行きますかね」
ポンと、頭に黒尾さんの手が置かれた。
黒尾
「話したくねえなら、無理には聞かねえよ。だから、肩の力抜け」
暦
「!」
緊張しっぱなしなの、気付かれてたんだ…
孤爪
「でも、クロ…」
黒尾
「ほら行くぞ」
納得いってない様子の研磨さん。
言葉を遮る様に、黒尾さんはその背中を押す。
暦
「…ありがとうございます」
それを見て私は…少し気が楽になった。
暦
「でも、あの…態々送って頂かなくても大丈夫で─」
黒尾
「問答無用」
…問答無用で送られる事になった。