第49章 罪悪感の先
孤爪
「暦…」
暦
「研磨さん…黒尾さんも、すみませんが私もう帰らなきゃいけなくて…あの、」
孤爪
「さっき…話してたの、聞いた」
研磨さんの言葉に、ドキッと心臓が鳴った。
黒尾
「そういう事だ」
今度は黒尾さんが、チカを睨む。
黒尾
「お前、こいつに何か脅迫してたよな?」
チカ
「だから、アンタらには関係無い話だろ…暦から離れろよ」
暦
「黒尾さん研磨さん、放して下さい。私は何ともないし、心配されるような事も無いので…」
黒尾
「アレ聞いて、更に泣き顔見たら、それは説得力無えな〜。どっか行くなら、俺らが送ってやる」
暦
「いや、だから…」
返答に困ってると、チカが大きな溜息を吐いた。
チカ
「…もういい」
え?