第49章 罪悪感の先
黒尾
「取り込み中ねえ…何か知らねえが、女子泣かせるとは大した理由があるんだろうな」
チカ
「アンタらに関係無いだろ」
チカが、黒尾さんを睨む。
黒尾
「暦、何で泣いてた?このイケメン君に何かされたか?」
暦
「…何も、されてないです。チカは友達で……えっと…」
その時、この場に電子音が鳴り始めた。
チカの携帯の音みたい。
黒尾
「気にせず出て良いぞ」
チカは、舌打ちを一つして携帯を開いた。
暦
「?チカ…?」
チカが更に眉根を寄せてる…何かあったのかな…
チカ
「…何でもない。暦、もう行くぞ」
暦
「あ、うん…」
…あれ?
私は歩こうとしたけど…何故か、2人が腕を放してくれない。