第49章 罪悪感の先
〜暦 side〜
聞いた事ある声が聞こえたと思ったら、私の体は後ろに引っ張られた。
暦
「え…え…⁉︎」
驚いて顔を上げると、そこには…
暦
「──黒尾さんに研磨さん⁉︎」
音駒高校男子バレー部主将・黒尾鉄朗さんと、セッター・孤爪研磨さんが居た。
今の私は、黒尾さんに肩を抱かれ、研磨さんに片腕を取られてる状態。
暦
「どっ、なっ…ええ⁉︎」←混乱中
黒尾
「どうして何で〜か?」
黒尾さんが、上から私の顔を覗き込んで笑う。
孤爪
「暦こそ……何で泣いてるの?」
研磨さんは、もう片方の手で私の涙を拭った。
チカ
「誰だアンタら…暦の知り合いか?」
チカが、不機嫌そうに息を吐く。
チカ
「悪いけど、今取り込み中なんだよ」