第49章 罪悪感の先
〜梢 side〜
梢
「んじゃ、私は帰りますね」
日向
「あのっ」
鞄持って立ち上がると、日向君から声をかけられた。
梢
「なんじゃらほい?」
日向
「暦がお見舞い行った病院って、何処の病院ですか?」
近いなら今直ぐ行きます!と、日向君は息巻く……まさか、わかってない?
梢
「えー…暦はですね、私の兄ちゃんの車で高速乗って行ったのですよ。行き慣れた道とは言え、時間はかなーりかかる距離でして…」
烏養
「まさか県外か?」
察してよパイセン。
梢
「暦の元チームメイトっつー事は、何処に住んでたと思うんスか」
いち早く察した子らが、若干顔を引攣らせる。
私は、日向君含む未だわかってない子らに向かって、
梢
「暦は、インザトーキョーナウです」
ニッコリスマイルで教えてあげた。