第46章 チームの希求
ブロックされたボールが落ちてく…
嶋田
「更にラリーが続けば、スパイク→ブロック→ダッシュで戻ってまたスパイクか囮、って動きを─」
それを、夕先輩が上げた。
暦
「!夕先輩ナイスフォローッ‼︎」
嶋田
「─短いスパンで何度も何度も繰り返す。息をつく隙は無い」
素早く飛雄が、ボールの落下点につく。
「戻れ戻れ‼︎」
「もう一回もう一回‼︎」
スパイカーが助走の為に戻ってく。
嶋田
「苦しくなるにつれて、思考は鈍って行く。ぶっちゃけ、ブロックとか囮はサボりたくなるし、」
岩泉
「レフトレフト!」
及川
「もっかい止めるよ‼︎」
相手コートでは、岩泉さん、一静さん、及川さんの3人がブロックに備えてる。
嶋田
「スパイクも“他の奴が打ってくれ”って思った事もある」
滝ノ上
「長いラリーが続いた時は、酸欠になった頭で思ったよ。“ボールよ早く落ちろ。願わくは、相手のコートに”」