第46章 チームの希求
14対15…あと1点で追いつく…
日向
「ふぐっ」
ドドッ
岩泉さんが翔陽のブロックを避けて打ったスパイクを、澤村先輩がディグ。
暦
「澤村先輩ナイスレシーブ‼︎」
氏家
「ボール落ちないな〜!あの小さい子、あっちこっち跳んで凄いな〜…疲れそう…」
嶋田
「─バレーはさ、」
氏家さんの呟きに、今度は嶋田さんが答え始めた。
嶋田
「兎に角〝ジャンプ〟連発のスポーツだから、重力との戦いでもあると思うんだ」
飛雄にボールが返り、翔陽が速攻に跳ぶ。
嶋田
「囮で跳び、ブロックで跳び、スパイクで跳ぶ」
飛雄は龍先輩にトスを上げたけど、
ガガッ
龍先輩のスパイクは、及川さんと一静さんにブロックされてしまった。